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『グッドルーザー球磨川 水槽に蠢く脳だらけ』感想

僕らの球磨川さんが主人公のめだかボックス外伝です。
ストーリー的には単行本の15巻にも掲載されているグッドルーザー球磨川の続編となります。
読み始める前は須木奈佐木との勝利者なき戦いに身を投じるのかと思いきや、戦う相手は封印中の安心院さんでございました。読者の斜め上いく西尾維新らしい裏切り方です。
むしろ須木奈佐木は生徒会入りし、球磨川さんのバックアップに回っている立ち位置になっており、物語は須木奈佐木視点の一人称小説になっています。
これは球磨川さん視点にすると、何を考えているのかわからない球磨川さんらしさを殺してしまうための措置でしょう。
また、須木奈佐木視点でかつ一人称になっており、小説としてもかなりサクっと読みやすい構成になっています。普段小説を読まない人もあまり負担にならず読める仕様に、あえてしているのかなと感じました。
さらには、球磨川さんが死んだ時は安心院さんの一人舞台で喋りまくりです。封印されたままでも存在感を発揮しまくりの安心院さんはとても素晴らしいと思います。
いつものおまけコーナーでも安心院さんが仕切っています。
球磨川さんファンだけでなく、安心院さんファンも買う価値は十分にありますよ。

ストーリーについては、グッドルーザー球磨川は純粋にバトル系のお話でしたが、今回は頭脳戦がメインになっています。
大嘘憑きで容赦なく螺子伏せるより、詭弁と理不尽をより酷い理不尽で精神的に追いやる方が球磨川さんらしい感じなので、私的には十分有りでした。
ストーリー展開だとオリエンテーション編が一番近いですね。
オリエンテーションの宝探しが勇者の剣を求めてあれこれする話に置き換わったと考えるのが一番しっくりくるのではないでしょうか。
この上巻では二つの課題に挑むのですが、そこは流石球磨川さんというべきか、両者ともまともな回答なんてするわけもありません。
そして媒体が小説ということもあって、マンガよりも理論を重視して話が組まれており、西尾維新独特の雑談が上手くストーリーにマッチしています。

これは前作のグッドルーザー球磨川からもそうだったので予想の範疇ではありましたが、球磨川さんの雰囲気は過負荷編初期だけじゃなく、12巻以降の雰囲気も色濃く出ています。ハイブリッドな球磨川さんでした。
そういう意味では、過負荷のカリスマたる球磨川さんを期待している人には物足りないものがあるかもしれません。敵対する相手にやっていることは改心後よりずっと容赦無いですが。
後編はよ。

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