Previous Image
Next Image

info heading

info content


ヘッドライン



『邪神に転生したら配下の魔王軍がさっそく滅亡しそうなんだが、どうすればいいんだろうか』4巻感想

ヒラノ復活! ヒラノ復活! ヒラノ復活! な回。

実のところ、4巻は色々重要な伏線や今後にキーになる前置きはかなり敷かれているのですけど、物語の流れを見るとそんなに進んでないとも言えます。
展開が遅いというよりはその分今後の展開に対して濃密な構成というべきですが。

話としてはヒラノがとりあえず復活して神界と決定的に決別。
ドラクゥは兄弟子と再会するも甘さを指摘され、更にはかつての師が難敵として迫る。

特にドラクゥサイドは次巻への引きという意味合いが大きいです。
ただ、キャラクターとしては新キャラ、グランとハツカは実に私好みなキャラで今後がかなり楽しみな状況です。
どっちも蝉さん自身が好きそうなキャラだな、という印象もあったり。

そういや新キャラの女性陣であるヴィオラ……というかパルミナの時にも思ったのですが、オパーイがボリューミーでその分肩幅広がってしまってむっちりというかガッチリな体型に見えなくもないのですけど。
特にヴィオラは髪型も相まって、パルミナより体のラインに丸みがないので余計にそう見えるから困る。
つまり、オパーイのサイズが落ち着いている方が女の子は全体的に可愛いですな。

閑話休題。
ここから前回のレビューからの続きですが、私が4巻からは2章になったという印象がありました。
その理由は主にヒラノ側に起因しています。

ドラクゥを支えるために影ながら尽力していたヒラノでしたが、これまで神界のルールをはっきりとは把握していなかったり、神界側でいう世間一般の規則に一応則って行動していました。
しかし神としての死を迎えかけた結果(その間に戦女神が捕まったこともかなり大きな理由ではありますが)、彼は明確に神界と敵対することを決意しました。
魔王ドラクゥの邪神としてではなく、ヒラノ個人が開始した戦いの幕が開けたのです。

ちなみに、これはヒラノにとっても大きく選択肢が増えることにも繋がります。
それは、神界のルールによって封じられてきた技術の数々を、ヒラノはある程度自由に開示できるようになったということです。

以前、蝉さんと個人的にお話した時に教えてもらったのですが、『戦記モノの戦略や話の動かし方は対戦型のカードゲーム似ていて手持ちのカードを切るような感覚』だそうです。

その喩えを当てはめるなら、ヒラノはここで一気にドローカードしまくって、手持ちのカードが増えたことになりますね。

しかしながらこれまでは技術封印によってチート的な展開にならず物語のバランスをとっていたという印象もあります。
そのため、ここから蝉さんがどうやってこれまでの世界観を壊さず技術発展系のカードを切っていくのかはとても興味深いところです。

他にも、ヒラノは話の最後でドラクゥに対してこれから迷惑をかけることになるかもしれない、と伝えています。
これはヒラノが(二重の意味で)神視点の傍観者から、ドラクゥと同じ戦う者の立場に降りてきたという意味も含まれているのでしょう。
ヒラノにとってもここまでとは勝手の違う戦いになっていくでしょうし、そういう意味でもヒラノサイドの展開に関する重要度は確実に上がってきますね。

まぁ次巻は流れ的にドラクゥサイドがメインになるでしょうが、ヒラノサイドの動きも注目していかねばなりません。

あ、ドラクゥサイドにも軽く触れておくと、今回ドラクゥはヒラノと共生するためにかつての兄弟子ハツカを失うことになります。
ドラクゥにとっては新たな自分となってから初めての大きな喪失です。
ヒラノを失いかけながら、それでも彼の復活を信じてハツカと袂を分けた彼は、今回は邪神との『共生』故にかつての志を失うということになりました。

それもヒラノと再会して精神面のダメージは自然と解消されたようでしたが、根本的な解決ではありません。
また近い問題がドラクゥの前に立った時、彼がどういう答えを出すのかはとても気になります。

共生、についてなら今回はアンチ共生のオイレンシュピーゲルが素敵に外道に大活躍でした。
今回も他人の共生を喜々として潰してる安定のクソ野郎っぷり。
個人的にはこういう救いのないゲスは大好物です。いいぞもっとやれ。

今回ヒラノを救ったのが彼がここまでに繋いだ絆だったわけですが、他人の繋がりを破壊し過去の絆に決別されたオイレンシュピーゲルはさらに対極な立場となっていくのでした。
なんせかつての恋人さえも、完全にオイレンシュピーゲルの敵に回ってしまいましたからね。
動く度にこうも積極的に味方が減っていく奴も珍しい。

というわけで、ドラクゥはかつての師匠や部下が黒髪姫に次ぐ強大な敵として現れたと同時に、覚悟を決めたヒラノから止まっていた技術の進歩を得られるようにもなりました。
古きを壊し、信頼を得た仲間と共に進んでいく彼は、過去と未来の板挟みみたいな状況からどういう結果を得るのでしょうか。

はてさて、これでようやく単行本には追いついたーというわけで、続きはWebで。

あ、『異世界居酒屋「のぶ」』も買わなくちゃ。

[カテゴリ単位の記事]

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ