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『クマー少年のネットは広大だよ』 鶴見岳大戦まとめ1

 はーい、皆ー! たっ君ブログの時間だよー!
 今回は去年からドンパチやって、現在進行形で学園を騒がせている鶴見岳での激戦について特集を組んでみよう!

 鶴見岳とその付近で起きた戦いは、事件として一まとめにして呼ぶにはちょっと規模が大き過ぎるし、とりあえず便宜上一連の事件を『鶴見岳大戦』と名付けることにした。
 それと、この大戦は今のところ二つの種族イフリートとソロモンの悪魔が主導で事態を動かしているけど、今日の記事ではイフリート側をメインにまとめて行こう。
 比較的最近灼滅者になった人達の知識補充や、既知の人達にも状況のおさらいになれば嬉しい。

 鶴見岳大戦の俺達灼滅者側から見た事件の発端は、十二月の中頃をメインに連続で起きた、別府でのイフリート目撃。実際にイフリートが町を襲う前に連中を灼滅してしまうという作戦だ。
 この事件自体、イフリートがあまり連係プレイを得意とする種族ではないことから、奴らの集団行動に疑問を覚える人は少なくはなかった。
 それでもこの頃はまだ皆半分くらい観光気分で、温泉やその旅館で卓球を楽しんだり、水族館でペンギン眺めたりする余裕があったのも事実だ。まぁこの時はイフリートがいつ出現するか、そもそも奴等の目的が何なのかさえ、よくわかっていなかったのだけど。
 それに、この時のイフリートは八人がかりなら比較的安全に倒すこともできていた。
 これで別府の一件が片付きはしないだろうとは思いつつも、どうにかなるだろうと、最後は大団円を迎えようと思っていた人達が一番多かったと思う。

 ところが、事件は俺達の予想以上に壮大で、年が明けてすぐ急速に大きく膨らんでいった。
 実際に第二の事件が幕を開けたのは大晦日、バベルの鎖が狂信することによってエクスブレインではなく、灼滅者達が感知した出来事だ。
 時間は午後十一時時から午前一時までにかけて、イフリートの軍勢が鶴見岳に終結した。まるで山そのものが燃えているように見える大群が集ったのだった。
 それだけの炎の塊が山に殺到しているのにも関わらず、火事の一つも起こらなかったのは、炎上そのものが目的じゃなかったのは言うまでもない。個人的にはあの炎が純然たる炎ではなく、燃やす対象物を選べることが可能なのは興味深かったが、それは一先ず置いておこう。

 鶴見岳の頂点には、一際大型のイフリートが立ち、他のイフリート達を見渡していた。そいつが群れを統率する現リーダーなのは間違いないだろう。
 現と書いたのは、そいつが真の意味でイフリート達を従える統率者ではないからだ。
 もっとも、暫定リーダーみたいな存在ですら、俺達の手に余ってしまう強敵ではあることは間違いないのだが。
 そして、そいつは突然の発光を帯び、人型へと姿を変えた。
 イフリートの格好はせいぜい十代の中頃程度の少女だった。それに完全な人間と変わらぬ姿というわけでもない。
 髪は耳を覆い、頬に沿い隠す程度の長さ。本来なら耳があると思われる部分からは大きな二本の角が生え、首周りや腕はイフリートの時と同じく、炎のような橙色の毛並みと獲物を引き裂くための凶暴な爪が残っている。
 その身体からは、本物の炎も常時揺らめいていた。

 ほとんど理性無き純然たる破壊者と思われていたイフリートですら、こういう芸当が可能なのか。実に興味深い現象だった。
 そして人型を取ったイフリートは、軍勢にかけて語る。発音が不安定で片言だっため聞き取りにくいが、日本語に直すと恐らくはこういう内容だったと思う。

「<ガイオウガ>の目覚めは近い。気高き幻獣種よ、この国の楔(くさび)を喰らい砕き力蓄えた後(のち)、その血と肉を、<ガイオウガ>に捧げよ! さすれば、ガイオウガは全なる一の幻獣となりて、汝等と共に君臨するであろう!」

 <ガイオウガ>が、それがイフリート達を率いる真の幹部であり、その復活のためここに奴らは集ったのだ。
 その<ガイオウガ>は本来はどういう字で表し、どれだけの力を有しているかは、全くの未知だ。
 しかし血と肉を捧げよと言うからには、リーダー格のイフリートは他の者達に、幹部復活のために死ねと命じている。
 つまり、ここに集ったイフリート達を犠牲にしても惜しくないだけの圧倒的な力を<ガイオウガ>は有しているのだ。こいつが一匹復活するだけで、ダークネスと人間の全勢力図は意図も容易く書き変わるに違いない。
 リーダー格の命令に反するようなイフリートは一匹たりともいなかった。元々シンプルな思考で動く種族であるため、連中は一枚岩で動くことができるのだろう。
 悪く言えば単純で行動が見えやすいとも言えるが、一糸乱れぬ動きはこういうケースでは厄介だ。

 こうして、年が明けて早々、エクスブレイン達が大量のイフリートによる事件を予知した。
 これが鶴見岳大戦の直接的な引き金だったと言えるだろう。

 別府に集っていたイフリート達は、急遽全国へと跳んだ。
 奴らの言う楔とは、日本に散らばる眷属や都市伝説、ご当地怪人のことだったらしく、イフリート達は各個で動きそれらを喰らいサイキックエナジーを集めようとしていたのだった。
 眷属は複数一纏めで襲われているとはいえ、同クラス扱いされているされているご当地怪人には少々同情してしまいそうな気分になる。

 灼滅者達はバベルの鎖による予測という制約上、イフリートが楔を喰らった後でしか奇襲をかけられない。
 下手に予測外の動きをするのは命取りになる相手だ、そういう意味ではまずは奴らがサイキックエナジーを得る姿を指を咥えて見ているだけしかできなかった。
 それでもイフリートと八対一で確実な奇襲をかけられたため、ここでの重傷者は後の激戦比べると少なかったし、闇堕ち者も出ずに済んだ。ここは安定した勝利を得られたと言ってもいいだろう。

 また、この戦いにおいて見たこともない学生服のヴァンパイアも確認されている。こいつの目的はイフリートの様子見だったらしい。
 こちらはイフリート討伐においてサポートとして動いていたメンバーと交戦したようだが、その名や詳細は不明なままに撤退していった。
 学生服を着ていたということ、またこの戦闘地域は奴らのテリトリーであると語ったこと。この二つから奴はバベルの鎖共振現象で見られた、俺達と同じく学園を拠点としたヴァンパイア勢力の一つであることが伺える。
 さらにこのヴァンパイア達は元々、学園を拠点とした勢力に対して興味を抱いていたため、この一件は学園ヴァンパイア勢に対しかなり有利な情報を与えてしまったとも言えるだろう。今後のヴァンパイア勢力に対する動きはより警戒せねばならくなった。

 などというアクシデントもあったが、今回の戦いも概ねこちらが優勢に進んだと言って過言ではなかった。
 これにより、イフリート達は<ガイオウガ>を復活させるに足るサイキックエナジーを入手することに失敗し、鶴見岳に集っていたイフリートの勢力は確実に削ぎ落としていたのだ。
 しかしこの戦いにおける勝利は、俺達の有利を一方的に作り出すものではなかった。
 イフリートがその力を失している隙を突き、横槍を入れてきた勢力が現れる。それが皆の記憶にも新しい、ソロモンの悪魔による襲撃だ。

 次回はソロモンの悪魔が新たに生み出したデモノイドと奴らの戦力についても交えながら、鶴見岳大戦における最大の激戦となった戦いをまとめようと思う。
 さて、少しばかり真面目に書き過ぎて疲れたね。
 後はコメントの返信をしてお終いにしよう。

>まだ私物はゴンザレスさんのところなのよね。
>一部屋、片づけないと駄目かしら…
Re:
 そうだね、あそこも決して嫌いではないのだけれど、二人の明るいイチャラブ生活のためにも前向きに事を運んでいこう!

 このブログのコメントはこちらからどうぞ。初対面の人も大歓迎だよー!(RP推奨)

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One Response to “『クマー少年のネットは広大だよ』 鶴見岳大戦まとめ1”

  1. […] 。  ついでに、これまでの鶴見岳編のまとめについては、下記を参照にしてね!  鶴見岳大戦まとめ1  鶴見岳大戦まとめ2 ・イフリート  敗走するイフリート勢と追跡班の灼滅者 […]

『クマー少年のネットは広大だよ』 ほぼ激動の時代だよ | ばいつぁだすと にコメントする

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